マリの伝統音楽ワスルーに根付いた歌唱を基盤に、アフリカ音楽をグローバルなポップへと更新し続けるファトゥマタ・ジャワラ。デーモン・アルバーンと共に、ロンドン的な現代ポピュラーミュージックに可能な限りの接続を試みた前作に対し、今回はそこで培ったノウハウを彼女自身の論理で再構築させた作品となっている。マリ~西アフリカ的な楽曲構造の中に、70s辺りの米ファンクやアーバンなポップ、ロック的なギターを落とし込んだと思えば、アフロ・ブルースや活動初期からの基本スタイルであるギター弾き語り曲には西洋的な奥行きのある音響処理が施されていたり。伝統のグローバル化を通過しさらにその先へ踏み込んだ非常に興味深い一枚。