エレクトロニック系のアーティストであるDJハラムと、ベイエリアを拠点に活動するラッパーのシャ・レイによるコラボ・アルバム。サウンドは低音を強調したヘヴィーな音像が印象的で、インダストリアル色が濃いトラックの数々はベース・ミュージックの側面が目立ち、音数を抑えたミニマルな音作りが耳に残る。女性の身体や人種が主なテーマである歌詞は、いまなお男性優位なヒップホップ界や社会の歪さを抉りだす批評眼が光る。直接的な言葉選びで容赦なく歪さを斬っていく様は爽快だ。そうした特徴を際立たせるという意味でも、シャ・レイの声を前面に出したミックスは大正解だろう。