TEN STORY LOVE SONG 2025
編集スタッフの選ぶ2025年の〈+10枚〉

●田中亮太
今年も出会う楽しさを感じられた2025年

 背中が痛すぎる状態でこれを書いていますが、2025年も楽しい音楽ライフでした。クラブ遊びや仕事を通じて多くの人と知り合えたし、子どもの学校でのPTA活動を通じて、90年代にネオGSや和モノのハマっていた保護者さんと知り合うなど予想もしなかった出会いもあって。とにかく知らない人と知り合いたいというのが、自分のほぼすべての動機だと再確認する一年でもありました。この10枚は順不同ですが、特にLIBROには鼓舞されたかも。そのほかベストを挙げていくと、ライヴは〈フジロック〉のバリー・キャント・スウィム(アレは特別すぎなので)、DJはWOMBでのオガゾン、曲はSummer Eyeの“浦添”、映画は「見える子ちゃん」、本は柴崎友香「あらゆることは今起こる」、ベスト・チームはクリスタル・パレスなどなど……。 2026年は能力主義に抗っていきたいです。

 

●出嶌孝次
聴きたいものだけを聴いてたら終わった一年

 仕事柄フィジカルで出てるものしかほぼ聴いてないんですが、それだけでも時間がまったく足りなくて聴けていないものが多いです。とはいえ、個人的な記憶も含めていろいろなものが再生されるおもしろさを超えるものはないなと相変わらず実感することが多く、本当はいろんな人の個人ベストがどっさり載ったほうがおもしろそうだとも思うわけで、もはやあらかじめ輪郭が共有されているような年間ベスト的な企画に果たして何の目的があるのかを考えてしまったりもしつつ、この10年ほどで世の中の基準がどんどん少なくなっていっていく感じがあんまりおもしろくないなと思ったりしながら、それでも逆に天邪鬼になってしまわないように選んだのが掲載の100枚です。その選考中に惜しくも漏れたのがこちらの10枚で、純粋に聴いた回数とジャケが好きなものを選びました。