Page 3 / 3 1ページ目から読む

〈シンガーソングライターをやるしかなくなった女〉の表現欲を解き放つ

当然、観客はアンコールを求め、拍手が鳴り止まない。すぐさまステージに戻るバンドメンバーとラナメリサ。REJAYに感謝しつつ、「新しいバンド体制でやらせていただきましたが、どう?」と問うと、オーディエンスはまた大きな拍手で返答した。

自ら制作したグッズのこだわりを披露したのち、「私と夏の思い出を最後に作ってくれてありがとうございます! 新曲、お届けしたいと思います」と言って、サプライズで演奏したのは“VENUS”。これもまた、新しいラナメリサの一面を見せたものだった。演奏はアークティック・モンキーズやマネスキンを思わせるようなハードロック調で、ギターリフが印象的。そして、魅惑的で蠱惑的な低音から高音までを行き来する見事なボーカリゼーション、ラナメリサらしいセンシュアルな歌詞の表現が、実に映える。彼女はマイクスタンドを脇に押しやり、ステージを左右に行き来しながら、ハンドマイクで歌い切った。ラナメリサが歌い上げる姿を目の当たりにしながら、スター性を感じる、と率直に思った。

今回もたっぷり11曲を歌ったラナメリサ。大会場でワンマンライブもできそうなくらいのスケールとセットリストだったと思う。そして、もともとロックバンドを愛する彼女だからこそ、今回のセットでは、いきいきと、のびのびと、水を得た魚のように表現を自由に羽ばたかせていた。新しい〈ロックなラナメリサ〉が、心から楽しげな彼女が、ステージにはいた。

〈シンガーソングライターをやるしかなくなった女〉というのは、彼女のInstagramアカウントなどのプロフィールに書いてある言葉だ。〈やるしかなくなった〉というのが重要なポイントだと思う。ラナメリサの歌を聴くたびに、この人の内側には歌わざるをえない、表現せざるをえない衝動や欲求が充満しているのだろうな、と痛烈に感じるからだ。そんなラナメリサの内面に渦巻くものが、ロックバンドというカタパルトを得て歌として、音楽として解き放たれていたのがこの日のライブだった。

 


LIVE INFORMATION
SOUND OF 3 COLORS

2026年9月17日(木)渋谷 CLUB CRAWL
開場/開演:18:30/19:00
出演:ラナメリサ/kolks/叶芽フウカ
チケットは2026年8月30日(日)10:00より発売開始
販売URL:https://eplus.jp/sf/detail/4594240001-P0030001

 

■SNS
ラナメリサ Official YouTube Channel:https://www.youtube.com/@lana_melyssa
Instagram:https://www.instagram.com/lana_melysss
TikTok:https://www.tiktok.com/@lana_melysss
ラナメリサ_STAFF X:https://x.com/LanaMelyssa_mgr
フォーライフミュージック ラナメリサ:http://www.forlife.co.jp/artist/fl01570/