デビュー20周年の節目に贈る、自身初となる自主レーベル作品
デビュー20周年に自主レーベルを立ち上げたソプラノ小林沙羅。「配信が盛んな今こそ、敢えてCDを作りたいと思いました。聴いて下さる方の一人ひとりに歌いかけるつもりで作成し、ライナーノーツも自分で書き、歌詞の訳も手掛けました」。
タイトルは『献呈~あなたに捧げるうた』。ウィーン留学時からドイツ・リートで一番好きだというシューマン“献呈”から、ピアニスト河野紘子と巡り合い、心を結んだR. シュトラウス“献呈”まで、独英仏伊日の5か国語を駆使し、全17曲を歌い上げている。
「アルバムの核はCobaさんが作曲された“あなたへ”です。〈人の心に寄り添いたい〉と思い続けて生きていますので、この曲を聴いて下さる方に、まずその想いが届けばと願いました」
ちなみに、歌詞は小林の自作。冒頭行の〈祈るように歌う〉が篤い心根を象徴する。続いては?
「古典イタリア歌曲の“カロ・ミオ・ベン”は録音を4テイクも録ったんです。他の曲よりも時代が遡るので歌い方をどうしようかと悩みまして……そこで、近代のドナウティの2曲と共に、学生時代に戻るつもりで、東京藝大での恩師、島崎智子先生に改めてレッスンを受けました」
その甲斐あって、どれもひと際の初々しさに満ちる仕上がりに。では英語の曲については?
「2019年にロンドンのウイグモアホールで演奏会を開きました。その時歌ったのが収録したクイルターの2曲です。英国の皆様の前で披露するという、自分にとっての大きな出来事を忘れたくなくて、入れてみました」
このように、様々な経験や記憶を積み重ねてこの新盤が誕生。自分で作る喜びはひとしおながら、人知れぬ苦労もあったのでは?
「まずは曲順に悩みました。17曲を自分でいろいろ並べてみると聴こえ方も全然違いますし、アルバムの世界観も変わってくるようで〈曲順って、こんなに大切なものなの!〉と気づきました。それに、家では十歳と五歳の元気な男児の母親なので、二人が寝てから編集作業をしていました(笑)」
なお、11月29日(日)にはリサイタルを開催。〈13時 & 17時半〉の2回公演だそう。
「どちらも前半はCDの曲を歌いますが、後半は信長貴富さんのモノオペラ『鷺娘』を世界初演します。白鷺の精が恋に苦しみ地獄落ちするまでを〈うたい舞う〉ものです。長年師事する日本舞踊の先生に献呈させて頂くつもりで、新作を構想しました。命かけてやります! ぜひご来場下さい!」
LIVE INFORMATION
デビュー20周年 小林沙羅 ソプラノ・リサイタル
2026年11月29日(日)東京・赤坂 サントリーホール ブルーローズ(小ホール)
開場/開演:12:30/13:00
開場/開演:17:00/17:30
(2公演開催)
■出演
小林沙羅(ソプラノ)、河野紘子(ピアノ)
https://www.japanarts.co.jp/concert/p2247/
タワーレコード渋谷店にてインストア・イヴェント開催決定!
2026年10月17日(土)東京 タワーレコード渋谷店
開演:15:00
イベント内容:ミニライブ&サイン会
https://towershibuya.jp/2026/10/17/234125
