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現行ゴルジェの変わり種? 既成概念覆すクラーク内藤と、ふたたび宇宙へ誘うFranz Snakeの新作が相次いで登場

ネパールの山岳地帯発祥の……と謳うだけあって、雄大な自然を感じさせるスピリチュアルな音楽として浸透しつつある(ような気がする)ゴルジェ。これまでMikikiでもいくつか作品を紹介してきたが、このたびそんなゴルジェのイメージを覆す作品が揃って登場した。

まずは、GORGE.INより初のフル・ゴルジェ作『Pebbles From The Grave』を投げ銭スタイルでリリースしたクラーク内藤BUCK-TICK“ICONOCLASM”が頭をよぎるミニマル感と無表情な声を乗せたゴルパンキッシュな“べらんめえが”、アメリカン・ポップ風のビートにほのぼのとした口笛(あまり鳴ってない)を合わせた“夫婦喧嘩”、女性ヴォーカルが淡々と歌うアコースティック・チューン“山へ行くつもりじゃなかった”、そして極めつけは湿っぽくなりがちな別れの言葉を祭囃子に乗せて泣き笑いを演出する“さおり、別れよう”――ここで筆者の中の何かが崩壊した、最高すぎる。どうせフラれるなら……の理想形がここに。それはともかく、ゴルジェらしいタムの乱れ打ちを活かしつつ、これまでのブーティストとはまったく違うアプローチでゴルジェの新たな扉を開いた良作だ。

 

続いては山岳地帯からいきなり宇宙へ連れて行ってしまう、ゴルジェ黎明期から活躍するヴェテラン・Franz SnakeTERMINAL EXPLOSIONから5月24日にフィジカルのみでリリースされる新作『Planet Gorge 2』に先駆けて、アルバム未収録の3曲から成るEP『Planet Gorege 1.5』がレーベルのBandcampでリリースされた。こちらはフリー・ダウンロードが可能。〈2〉に収録される“Mt.Tangerine Pt.1”のライヴ・ヴァージョン、黒いビートに痺れる“Gorge beat lesson”と、単純に〈スペーシー〉という表現に留まるサウンドではない&ゴルジェだと思って聴くと肩透かしを喰らう逸品だ。ちなみに、〈Planet Gorge〉の発売記念として現在開催中の企画タイトルが〈古墳まつり〉という事実にいまジワジワきている。宇宙から古墳へと時空を超越したFranz Snake(奈良在住の方らしい)の活動が気になるところ。

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