東ドイツ出身、ベルリンを拠点にメロディアスなミニマル・テクノを放ち続けてきたヴェテラン・プロデューサーの実に8年ぶりとなるサード・アルバムは、名門コンパクトからのリリース。移籍先のカラーにアジャストしたかのようにいささかポップにコーティングされてはいるものの、持ち味である静謐で無骨なサウンドは健在で、広がりのある音像はロック・リスナーからの新たな支持も期待できそう。