前作から1年置かずに届いた新作は、レーベル主宰のワッズにサウンド面も丸投げしたおフランス産。ここでは自身の歌い手としての線の細さを活かし、隠し味程度のトークボックスも交えつつ、小気味良いブギー~80sファンクをスマートに響かせることに従事。あのサンプルで2パックTQを借景した冒頭の“Beautiful”にグッと掴まれれば、あとは快感に身を任せるのみ。全編ファルセットの表題曲なども味で押し切る好盤だ。