現メンバーの3人がグループを卒業すること、そしてグループ自体も活動休止することを発表したRYUTist。突然の出来事に、ファンや関係者の間で惜しむ声が広がっています。とはいえ、2024年12月1日(日)のラストライブまで走り続ける3人から目が離せません。そのRYUTistの宇野友恵さんによる連載〈RYUTist宇野友恵の「好き」よファルセットで届け!〉は、開始から5年以上が経ちました。いよいよラストスパートとなりますので、最終回までぜひお読みいただけると嬉しいです。今回は、友恵さんが寄稿した「CULTIVATE BIBLE 正義と微笑と60人のカルチベイト考」について。 *Mikiki編集部
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13年前、RYUTistがデビューして初めて呼んでいただいたイベント、古町どんどんさん。
今でも覚えています。
歌もダンスもたいして上手ではなかったし、ほとんどの人たちは通り過ぎていき、RYUTistを知らなかった。それでも当時の私はアイドルになってステージに立っていることを純粋に喜んで、無邪気に笑っていました。
2024年9月2日、RYUTistは現体制のメンバー3人が卒業し、無期限活動休止することを発表させていただきました。
12歳の頃、アイドルに憧れてこの世界に飛び込みました。
あれから13年、RYUTistが自分にとってこんなに大きな存在になるとは思いもしませんでした。
〈RYUTist宇野友恵の「好き」よ、ファルセットで届け!〉第37回は、今年4月に出版された「CULTIVATE BIBLE 正義と微笑と60人のカルチベイト考」に寄稿した文章〈アイドルという前提〉を交えてお話しします。
この本は新潟県燕市を拠点とする鎚起銅器職人・大橋保隆さんが出版人で、同じく燕市にある〈ツバメコーヒー〉の店主・田中辰幸さんが編集を手がけられた一冊です。
太宰治の小説「正義と微笑」を巻頭に据え、〈カルチベイト=耕す、育む〉ことについて多種多様な執筆者60人が考え綴った論考・エッセイを収録された本なのですが、私もそのうちの一人としてお声がけいただき、寄稿させていただきました。
まだ卒業に関して何も決まってない頃に書いたものですが、〈アイドルという前提〉とつけたタイトルに、冒頭は〈アイドルは二十五歳まで。〉と、ドキッとする一文を綴ったことが奇しくも現実となってしまいました。
ファンのみなさんには大変申し訳なく、反省しております。
「CULTIVATE BIBLE」に寄稿した約1,600文字の内容は、素の自分自身と向き合い、真面目に正直に書いた文章です。
私にとっての「カルチベイト」とは『RYUTistとして生きる日常そのもの』です。
この〈RYUTist宇野友恵の「好き」よ、ファルセットで届け!〉は、まさに〈RYUTistとして生きる自分の日常〉を伝えるのに欠かせない場所となっていました。
ときには時間をかけすぎて担当の天野さんにご迷惑をおかけしました……(これは本当にすみません)。
書き続けていたら、「CULTIVATE BIBLE」のように〈自分の書いた文章が本に載る〉という夢のようなことも実現。気合が入りました。今思えば、ちょっと気合いを入れすぎでした。