仲のいい友達と会ったとき、どれだけ久しぶりでも以前のようにバカ話できるあの感覚――デモ音源などから蘇った西山達郎の声が相変わらず飄々としていて、一方でとてもシリアスに響くのは、その死から13年が経った2016年も変わらない。アンニュイな節回し、言葉の乗せ方といった彼の旨みをゲスト・ヴォーカリストたちもいまの温度で伝承。リズム隊の2人=鈴木正敏隅倉弘至の歌には、この続きを期待してしまう。