昨年の傑作EP群を経て、いよいよ3年ぶりのフル作がお目見え。粒揃いの楽曲、恋の苦さと喜びをつんのめって歌うヴォーカル、胸の高鳴りを表すように性急なバンド・サウンド、どれも過去最高に胸に迫る。集大成的な作品だが、アコギとヴァイオリンをバックにsympathy柴田ゆうとデュエットする“こいのおわり”や、過剰なビートルズ愛が炸裂するまつきあゆむのトラック提供曲“ハレルヤ”といった新機軸も効いている。