ビートルズを解散した頃のジョン・レノンが、新人だったフォークシンガーのスティーブ・ティルストンに書いた手紙は30年以上経って彼のもとに届いた。成功し裕福になることへの変化に不安を抱えている、という彼のインタヴュー記事を見てジョンは「裕福になることは考え方を変えることとは違う。大丈夫」といった手紙を書いたそう。この実話が元となった今作の主役は初のミュージシャン役となるアル・パチーノ。偉大なる手紙をきっかけに“変わろう”ともがく姿は、いい加減で頑固ながらも、チャーミングでまっすぐで放っておけない。絶妙なポイントで流れるジョンの楽曲はオリジナル・マスターを使用。いっきにイメージが広がる。