自主レーベルからの第2弾となる新作では〈ファンク〉にフォーカス。洒脱な黒さを持つ岩崎慧の歌声との好相性は言わずもがな、シンプルなアンサンブルで聴き手の身体を揺らすミッドテンポのグルーヴは、やはりキャリアを重ねたからこそのものだろう。熱量高めのアップから〈自由への道を示したい〉とレイドバックしたムードで語りかける表題曲まで、いい意味での〈軽さ〉を演出する肩の力の抜けた佇まいに彼ららしさを感じる。