こんにちは。ヴォーカルのtowanaです。今回も、メンバーそれぞれに教えてもらったおすすめの音楽をわたしなりにご紹介します。

セカイイチ 『The Band』 tearbridge(2012)

 まずは、セカイイチの“バンドマン”。wagaさんのおすすめです。優しく涙を誘うメロディーとまっすぐな詞。サビの頭の5文字だけで胸にグッとくるのはどうしてだろう。人前で歌を歌いはじめた時からこれまで一度もバンド以外で歌ったことがないわたしは、今さら言うまでもないことだけれど、バンドというものが好きです。バンドマンは誰のために音楽をやるのだろう。第一に自分のためであることは間違いないのですが、それだけではないと感じるようになりました。

ROTH BART BARON 『極彩色の祝祭』 SPACE SHOWER(2020)

 もう1曲はROTH BART BARONの“極彩|IGL(S)”。世界が大きく変わってしまった2020年、これから生まれる文化も芸術もすべてがその影響を受けざるを得ず、何をどう発信していけばよいのかということは誰もが考えていることだと思います。fhánaの歌詞にもよく出てくる〈祝祭〉というワードひとつをとっても、今のこの世界においてどのような意味が込められているのか考えさせられます。

MISTERWIVES 『Superbloom』 Fueled By Ramen(2020)

 次はミスターワイヴスの“Superbloom”。佐藤さんのおすすめです。自然と身体が動き出すヒップホップなリズムと気怠げな声の表情がかっこよくて気持ちいいです。佐藤さんいわく「楽しいけど気怠い、パーティーの終盤のような、そんな曲」とのことですが、“Superbloom”というタイトルからも、楽しさと切なさが入り混じった祝祭感がここにもあると感じました。

VARIOUS ARTISTS 『Pitch Odd Mansion & MS Entertainment Presents "2 HORNS CITY #1 -MARS DINER-"』 Pitch Odd Mansion/MS(2017)

 最後は唾奇の“Soda Water”。kevinくんにはラップの曲をたくさん教えてもらっていて楽しいです。今回は日本語ラップ。フィーチャリングの女性ヴォーカルの声とメロディーが心地よく、スモーキーな声のラップと「ヨレヨレビート」(kevinくん談)にエレクトロなトラックが重なって、不思議でかっこいい。彼の出身が沖縄県であるということやMVの映像、全体的な音色の雰囲気から夜が似合う曲だと感じました。

 それでは、今回はこのあたりで。未来のことはわからないけれど、歌と共にありたいと思います。

 


towana
佐藤純一(FLEET)とs10rwのyu­x­uki waga、kevin mits­unaga(Leg­gy­salad)という3人のサウンド・プロデューサーとのユニット、fhánaのヴォーカルを担当。劇場版アニメ「SHIROBAKO」のテーマ・ソングを収めたシングル“星をあつめて”(ランティス)が好評リリース中! 同曲のリリース記念番組〈ふぁなばこ〉も公式のYouTubeチャンネルにて全10回分が公開されています。その他のスケジュールは〈http://fhana.jp/〉でご確認を。