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日本の若きトラックメイカーが語る、
マーク・レディートとのカラフルな繋がり

tofubeats

Q1. マーク・レディートの音楽と出会ったきっかけ
出会いは何だったかあんまり覚えてないのですが、おそらくBandcampのトップで作品が推薦されていたからだと思います。そこで『Desire 願う』のカセットテープを買ったのが最初だったかと。素敵な作品でした。

Q2. マーク・レディートの音楽に対する印象/好きなところ
大胆かと思ったら繊細だったり、丁寧だと思ったら大味だったり、自分の好きなようにやっていていいなあと思います。

Q3. マーク・レディート“Promise (tofubeats Remix)”、tofubeats“Come On Honey! feat. 新井ひとみ東京女子流) - spazzkid Remix”について
“Promise”のリミックスは神戸の上島珈琲で最初から最後まで仕上げた記憶があります。結構ラップトップで完結できることが彼らの音楽に接近するにはいいのかなと思い、デスクトップで作らなかったのを覚えています。(“Come On Honey!”の)リミックスに関しては“Promise”の件があったのでスキル・トレードみたいな感じでお願いしたのですが、okadadaさんのラップだけなぜか大胆にカットされており、未だにネタになってます(笑)。

★マーク・レディートからのメッセージ
tofubeatsはいつもメロディーのセンスが好き。ファンクやポップ、EDMといった多岐に渡る影響源を上手く作品に盛り込めるところも素晴らしいと思う。サウンドもユニークだし、ジャパニーズ・ダンス・ミュージックが好きならすぐに彼の音だとわかるよね。“Come On Honey”のオリジナルは本当にお気に入りで、リミックスにも迷うことなく取り掛かることができた。

tofubeats PROFILE
90年生まれ、神戸在住のプロデューサー/DJ。G.RINA℃-uteSMAP神聖かまってちゃんSALUスカイラー・スペンスらの楽曲を手掛け、自身の『POSITIVE』とそのリミックス盤『POSITIVE REMIXES』も好評リリース中! 所属するunBORDEの設立5周年を記念した全員コラボ曲“Feel”を含むレーベル・ショウケース盤『Feel + unBORDE GREATEST HITS』にも、RIP SLYMEやきゃりーぱみゅぱみゅらと並んで参加したばかり。〈bounce〉で「tofubeatsの棚の端まで」を連載中(バックナンバーはこちら)。

 

Seiho

Q1. マーク・レディートの音楽と出会ったきっかけ
マークのことは前からSoundCloudで上がっていた曲が気になっていて、まとめて作品を聴きたいなと思っていた時にカセットテープで『Desire 願う』がリリースされて。そのくらいからちょうどFacebookで繋がってやり取りをするようになり、お互い曲が出来たら送り合うようになりました。

Q2. マーク・レディートの音楽に対する印象/好きなところ
キャッチーでカラフルなんだけど、〈もうこの楽しさは終わってしまう楽しさしかない〉という刹那主義的な哀愁が常に入っているところ。

Q3. “I Feel Rave (Spazzkid Remix)”について
実は一緒に曲を作ろうとお互いデータを送り合っていた時期があったんです。でも結局上手い形に落とし込めないでいたのですが、マークのほうから〈“I Feel Rave”をリミックスさせてくれないか?〉って話をもらって。戻ってきた曲も自分が“I Feel Rave”に込めた〈終わってしまう楽しい時間〉というイメージがちゃんと共有できていて、たまたまコラボレーションの時はお互いその時にやりたいことが折り合わなかったけど、このリミックスで相性の良さを感じました。

 

★マーク・レディートからのメッセージ
Seihoは素敵な友人なんだ。前回の彼のUSツアーではいくつか一緒にショウをやらせてもらったし、彼の手掛けた音楽はどれも大好き。Seihoのダンス・ミュージックの捉え方は、僕からしたらすごく新鮮でインスピレーションが湧き立つものなんだ。ライヴも楽しいしエキサイティングだよね。

Seiho PROFILE
アシッド・ジャズが鳴りまくっていた大阪の寿司屋の長男にして、2013年には中田ヤスタカらと並びMTV注目のプロデューサー7人に選出。同郷のAvec Avecとのポップ・デュオ=Sugar’s Campaignでも注目されるビートメイカー兼DJ兼プロデューサー。自身が主催するレーベル、Day Tripperよりファースト・アルバム『Mercury』(2012年)、セカンド・アルバム『Abstraktsex』(2013年)をリリース。またレ・シンズ(トロ・イ・モワ)、ライアン・ヘムズワースYUKI矢野顕子、東京女子流、パスピエ(((さらうんど)))KLOOZ三浦大知など他アーティストへのプロデュース/リミックス・ワークのほか、CM音楽やTV番組のサウンド・プロデュースも多く手掛けている。今年3月にはUSツアーを回り、5月18日には最新アルバム『Collapse』をマシューデイヴィッドが主宰するLAのレーベル、リーヴィングからリリース予定。

 

banvox

Q1. マーク・レディートの音楽と出会ったきっかけ
SoundCloudのタイムラインに流れてきた曲がかなり衝撃的で、すぐにフォローして彼のいろんな曲を聴き漁りました。それから少し経った後、Twitterでフォローしたらリフォローしてくれて、DMで軽い挨拶をして、彼も〈Arigatou〉と返事をくれました。

Q2. マーク・レディートの音楽に対する印象/好きなところ
彼にしか出せないポップ感や〈不思議〉な感じ、作り込まれたサウンドがかなり魅力的でとてもユニークだと思います。特にメロディーとヴォーカルの使い方が特徴的で、少し親近感を感じてとても気持ち良いサウンドです。そしてどの曲もポップに落とし込まれているのがすごいという印象があります。

Q3.リミックス曲“Summer(Mark Redito Remix)”について
DMでいろいろなやり取りをしているうちに仲良くなり、もともと彼のサウンドが大好きだったので、お願いしてみたら快く受けていただけました。『Summer Remixes EP』のなかで一番早く送ってきてくれたのが彼だったと思います。原曲と違った4つ打ちサウンドに、さらにポップ感+彼なりのハードな感じが最高に気持ち良く、すぐにラジオでプレイしてしまいました(笑)。

 

★マーク・レディートからのメッセージ
banvoxはプロダクションに漲るエネルギーが好き。かなりビッグ・ルーム系のEDMだよね。聴いている人が両手を振り上げて楽しめるタイプの音楽。すごい才能の持ち主だし、彼のようにダンス・ミュージックが作れたらいいのに……なんて思うよ。

banvox PROFILE
2011年より活動を開始し、同年にMaltineよりリリースしたデビュー作『Intense Electro Disco』がわずか2日間で4,000ダウンロードを記録。2014年にはiTunesがその年に最も活躍が期待されるアーティストに送る〈iTunes NEW ARTISTS 2014〉に選出され、12月にリリースしたファースト・アルバム『Don’t Wanna Be』はiTunesダンスチャートで1位、総合アルバム・チャートで4位を記録した。2015年にリリースした『Summer / New Style』はiTunesダンスチャートの1位と2位を独占。その後6月には〈ULTRA KOREA〉、7月には〈ULTRA EUROPE〉と海外フェスに立て続けに出演。9月には前年に続いて〈ULTRA JAPAN〉のメインステージに出演した。2015年2月と11月にはGoogle AndroidのCM楽曲を担当。その後リリースされた同曲“Watch Me”はBeatport Dubstep Chart、Shazam Japan Chart、iTunes Danceで各1位と3冠を達成。2016年4月からはモード学園のCM楽曲も担当している。

 

八王子P

Q1. マーク・レディートの音楽と出会ったきっかけ
僕の“Blue Star feat. 初音ミク”のリミックス制作がきっかけです。

Q2. マーク・レディートの音楽に対する印象/好きなところ
耳触りの良い音やコード感、メロディーなどが印象的です。ゆったり時間が過ぎていくような浮遊感や多幸感に溢れていると思います。複雑なシーケンスでも気構えることなく聴くことができ、自然と彼が作る音楽の世界観に引き込まれてしまう、そんな不思議な魅力を感じました。

Q3.リミックス曲“Blue Star feat. 初音ミク (Mark Redito Remix)”について
どんなアプローチで来るのか、とても楽しみでした。リミックスを聴いてみたら、原曲からは一転してスローテンポで、いい意味で予想を裏切られました。緩やかなイントロからの、後半にかけての盛り上がりが気に入っています。マーク・レディートさんのサウンドとミクの声が綺麗にシンクロしていて、また違った“Blue Star”の魅力を引き立しています。

★マーク・レディートからのメッセージ
初音ミクのプロデューサーからリミックスを依頼されたのはすごく嬉しかった! 曲を聴いて瞬時に心を奪われたね。なるべくオリジナルとは違うサウンドにしようと思ったから、リミックスが完成するまでしばらく時間がかかったよ。 

八王子P PROFILE
ニコニコ動画で国内外から熱い注目を集めているボカロ界の貴公子。2012年2月にリリースされたメジャーからのファースト・アルバム『electric love』はオリコン初登場11位を記録。ダンス・ミュージックをベースに、グルーヴィーでエレクトロニックなサウンドをボーカロイドと融合させることで、八王子Pの唯一無二のサウンドを生み出している。2012年夏には、Google ChromeのTVCMで話題のkz(livetune)とのコラボレーションでSEGA「初音ミク-Project DIVA- f」タイアップ・ソング“Weekender Girl”を発表。2013年に『ViViD WAVE』、2014年に『Twinkle World』をそれぞれリリース。2015年の『Desktop Cinderella』はオリコンのデイリー・チャートで8位に。今年6月15日にはベスト・アルバム『Eight -THE BEST OF 八王子P-』がリリースされる。