今、じわじわと再注目されつつあるCDという媒体。直撃世代のミュージシャン/ライターであるKotetsu ShoichiroがCDを掘り下げる連載〈CD再生委員会〉の第2回は、Kotetsuの音楽仲間でもあるtofubeatsさんへのインタビューです。 *Mikiki編集部

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CDみたいに傷ついて飛んだ記憶(shing02“殴雨”)……。CDについての連載を始めた所、第1回から各方面より様々なリアクションをいただいております。まるでいつの間にか忘れていた記憶の扉が開いたかのように……!

さて今回は、新作EP『NOBODY』をリリースしたばかりのtofubeatsさんをゲストに迎えます! ワタクシと同じく90年生まれのCDど真ん中世代、CDというテーマに絞ったインタビューは珍しくもかなりマニアックな内容になると思います! 新作のテーマだという〈J-CLUB〉についても、CDと絡めて深掘りしていきましょう。

ゴールデンウィーク明けの平日、都内某所に居を構えるHIHATT本社ビルヂングに潜入、大量のCDが入ったコンテナを漁るtofubeatsにマイクを向けた。


 

tofubeatsが初めて買ったCD

――トーフさんのCDコレクションは、プラケースは処分して、ディスクと歌詞カードを不織布ケースに入れて保管してるんですね。

「コクヨ・メディアパスのスリムケースだと厚みが減って、トラスコ中山の収納ボックスに数百枚とか入るんで。東京に引っ越して来るタイミングで腹を決めて、デジパックや特殊パッケージでないものは、これに移し替えました。音源自体は全部、パソコンに取り込んでサーバーで管理してますね」

――トーフさんが最初に買ったCDってなんですか?

「中学生の時に自分のお小遣いで初めて買ったのは、このSoweluさんのファーストアルバム(2003年作『Geofu』)ですね。Soweluさんは、CHEMISTRYさんと歌ってた日韓ワールドカップの曲(“Let’s Get Together Now”)が有名だと思いますけど、R&B系のシンガーの方ですね。

これは神戸・学園都市のダイエーの2階に〈アシーネ〉っていう本屋さんがあって、その中のCDコーナーで買いました。今はもう、無くなっちゃってますが」

――Soweluさんはm-floともコラボしてましたよね。宇多田ヒカルやMISIA以降の、日本の新世代のR&Bシンガーがどんどん出てきた時代というか。

「そうですね。海外を基準とした、クラブミュージックをJ-Popに落とし込もうっていう、それこそ本当にJ-CLUB第1世代というか」

――J-CLUBについては後でしっかり聞きたいですね。