少年時代からの半生を綴ってきた4部作もこれで完結。エグみとサグみを抑えた大人Gなヴァイブはシリーズを通じて参加してきたG&Bドニー・ヒューストンらの円熟味を意識した仕事ぶりによるところも大きく、それをリラックスした野太い語り口でまろやかに捌いていくボスの余裕っぷりは、ローカルにドッシリ根を張った現在のスタンスを結果的に体現するかのようでもある。Z・ロウの鼻歌に導かれた“Hustle”が美味。