司会玉置宏の「一週間のごぶさたでした」のマクラで始まる『大歌謡祭』は雑誌「話の特集」の100号を記念し1974年渋谷公会堂で開催され、当時中年御三家と呼ばれた永六輔/小沢昭一/野坂昭如に中山千夏が花を添えたリサイタル。野坂昭如が当選確定リサイタル野坂昭如! と紹介され登場、放浪芸ほか日本文化の発掘での評価がここでの歌唱の出来で左右されるという小沢昭一の登場に沸く観客。永六輔は《こんにちは赤ちゃん》を父親ヴァージョンでうたう。もういないこの人たちの話、もっと聞いていたかったなあと2017年思う。どの御三家よりうさん臭くてリアル、ブラックであったかい。演奏は東京キューバン・ボーイズ。