阿部真央、2年ぶりの新作は撃ち込まれる言葉の痛烈さが強い印象を残しつつ新たな表情も垣間見せた転機の一枚

2017.03.30

私生活の変化を経て、2年ぶりのアルバムが登場。そんな事情を前提としなくても、穏やかなオープニングの“愛みたいなもの”から滲み出る喪失感は明らかで、ハード・エッジなバンド演奏のみならず、飄々としたカントリーやロカビリー曲でも、撃ち込まれる言葉の痛烈さが強い印象を残す。一方、表題から窺える我が子への眼差しは“この時を幸せと呼ぼう”などに顕著。新たな表情も垣間見せる転機の一枚となりそうだ。

関連アーティスト