ブルックリン在住の自作自演派シンガーの初フル・アルバム。インディー~アンビエント~トラップなどのモードにある靄のかかったトラックを基調にし、そこにゆらゆらと歌を遊ばせてゆく様子に心地良く浸れる。そんななかに、ネリー・ファータドを迎えた浮遊感ある“Exposed”でのクールな歌声の交感や、ケネス・ウェイラムのサックスと歌が絡み合うジャジーな“Black Boy”など、耳を惹く局面もいくつか潜んでいる。