来日公演も決まったピーター・アースキンのソロプロジェクト“Dr.UM”第2弾。メンバーは前作に引き続き、プレイ/作曲を担当する形でジョン・ビーズリー、ボブ・シェパードを起用。そしてベースは海外でのその名を上げ始めているベンジャミン・シェアフォードが参加。彼はリー・リトナーなどのサポートもこなす実力派で、今回のアルバムでもかなりソロスペースを与えられている。ピーターの信頼も厚いようだ。前作はウェザーリポートメンバーとして矜持を感じさせる楽曲が多かったが、今作は気負いのない、いい意味でジャズの持つ緩さ部分も表現されている。知的でありながらリラックスしたムードが感じられる良い仕上がり。