処女詩集が話題を呼んだばかりのシンガー・ソングライターによる4作目。キュートなコーラスに彩られた“後悔”やつんのめり気味の打ち込み曲“愛の休日”など、弾けるような曲が目立つ振り幅の広い作品に仕上がっているが、捻じれたポップセンスをいっそう浮き彫りにしている点が聴きどころ。岸田繁プロデュースの“遊んで暮らして”や“ゆべし先輩”、山本精一とふたたび組んだ“リスが来た”がとりわけファニーで心地良い。