意欲作『I Don't Sell Dope No More』に続く今年2枚目のアルバムは、ドラマ「デクスター」に着想を得たと思しき〈自身に内在する闇〉をテーマにしたコンセプチュアルな一枚。全曲を手掛けるLTビーツの鬱屈したベイ・スラップに乗せて暗い眼をした内面が吐き出されていく。やおら狂気を爆発させる“What's My Name Part 2”から、やるせないメロウネスを漂わせた“People Change”へ至る流れが濃い印象を残す。