日本を代表する都市型の音楽フェスティヴァル〈SUMMER SONIC〉が、今年は8月19日(土)と20日(日)の2日間に開催。千葉・ZOZOマリンスタジアムおよび幕張メッセと、大阪・舞洲SONIC PARKで行われます。今回もカルヴィン・ハリスやフー・ファイターズ、BABYMETALら国内外の名立たるアクトが並ぶなか、Mikikiでは東京会場の〈GARDEN STAGE〉にフォーカス。同ステージの出演アクトを視聴/試聴コンテンツと共に紹介していきます。まずは初日の9組から!

 


フアナ・モリーナ special guest YOSHIE NAKANO(EGO-WRAPPIN’)

(c)SUMMER SONIC All Rights Reserved.
 

アルゼンチン音響派を牽引するフアナ・モリーナが、翌日に同〈GARDEN STAGE〉への出演が決定しているEGO-WRAPPIN’の中納良恵をゲストに迎えたスペシャルなパフォーマンスを披露! フアナが今年リリースした最新作『Halo』では、リカルド・ヴィラロボスやマティアス・アグアーヨの諸作を彷彿とさせるミニマルかつファニーなリズム志向を見せていたので、同作のダンス・ミュージック的な側面がどうライヴセットへと落とし込まれているのかが楽しみだ。加えて、彼女の柔和な歌声と中納の奔放なヴォーカリゼーションの化学反応やいかに。めったに観ることのできないコラボレーションゆえに、別ステージのトリ――カルヴィン・ハリスやカサビアン終わりでも駆けつけるべし。 *田中

2017年のライヴ映像

 

佐野元春 & THE COYOTE BAND

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日本の誇るビート詩人にして稀代のロックンロール・シンガーが、PLAGUESの深沼元昭やNONA REEVESの小松シゲルら一回り年下のプレイヤーたちと結成した6人組。先日リリースした今名義での4作目『MANIJU』では、アーバンさ漂うニュー・ソウルやまどろむようなサイケ・サウンドを採り入れつつ、爽快かつ剛毅――キャリア40年近くのヴェテランとは思えぬフレッシュなロックをまっすぐに鳴らしていた。〈サマソニ〉には2年連続での登場となるが、デビューからいまにいたるまで、絶え間なくアンセムを送り続けてきたレジェンドだけに、今回のセットも近作の楽曲のみならず、数々のクラシックを揃えたものになるはず。年輪を刻みつつも、どこか老成とは無縁の不思議な若々しさを醸し続ける〈永遠のソウルボーイ〉の姿を観逃しなきよう! *田中

2017年作『MANIJU』収録曲“禅ビート”

 

在日ファンク

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元SAKEROCKのメンバーで、俳優・タレント業などマルチに活躍するハマケンこと浜野謙太を中心に結成された7人組ディープ・ファンク・バンドが〈サマソニ〉に降臨! ハマケンが繰り返し歌い上げる、思わず耳に残ってしまうフレーズと、男臭いファンクのグルーヴは、まさにうだるような暑さの夏にピッタリ! バンド結成10周年を迎えた今年は、〈在日ファンク10周年まる見え対バンツアー〉と題した全国ツアーを2月から行うも、ツアー後に行われたワンマン・ライヴをもってサックスの後関好宏が脱退。4月には浜野が主宰するバンド、Newdayのメンバーである橋本“KIDS”剛秀が加入した。今回の〈サマソニ〉は新体制となってまだ2度目のライヴ。新たな顔ぶれとなった彼らの〈ファンク〉には、どのような変化が起きているのか? 10年目にしてリスタートの時期を迎えざるをえなかった在日ファンクの〈いま〉は必見! *酒井

2016年作『レインボー』収録曲“ぽいぽい”

 

ミスター・ジュークス

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ボンベイ・バイシクル・クラブのフロントマンとして知られるジャック・ステッドマンのソロ・プロジェクト=ミスター・ジュークスが、初作『God First』をリリースしたばかりというナイス・タイミングで〈サマソニ〉に初登場。本隊では、細部まで考え抜かれたアンサンブルで繊細かつ肉体的なロック・サウンドを紡いでいたが、今名義ではザラついた音像のブレイクビーツに、ホーンや鍵盤を駆使した華やかなアレンジを加え今様のソウルを披露。アルバムでは、デ・ラ・ソウルやBJ・ザ・シカゴ・キッド、リアン・ラ・ハヴァスらツボを押さえたゲスト陣も好演しており、初期マーク・ロンソンやエイミー・ワインハウスなどのリスナーにこそ聴いてほしい逸品に仕上がっています。↓の10人編成でのライヴをチェックして、楽しみに待とう! *田中

2017年のスタジオ・ライヴ映像

 

Nulbarich

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シンガー・ソングライターのJQをリーダーに、不定形のメンバーからなる覆面バンド。アシッド・ジャズやニュー・ソウルからの影響を、美しいファルセット&滑らかなメロディーで耳馴染みのいいポップスへと昇華し、アーバンな潮流がまだまだ勢いやまぬ国内シーンで存在感を高めている。今年の5月にリリースした新EP『Who We Are』では、さらにリズム面を強化していた印象で、この日のパフォーマンスもゴキゲンに踊れるものとなるはず。初のワンマン・ライヴとなる2018年3月の東京・新木場STUDIO COAST公演が即日ソールドアウトとなり、同会場での追加公演が急遽発表されるなど、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの彼らだけに、この日は早めに〈GARDESN STAGE〉へと着いておくのが良さそうだ。 *田中

2017年のEP『Who We Are』収録曲“It's Who We Are”

 

NakamuraEmi

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同日のラインナップに並ぶ在日ファンクのハマケンとはお互いにファン同士でもあるというNakamuraEmi。さまざまな職を転々としながらインディーズで活動したのち、昨年にアルバム『NIPPONNO ONNAWO UTAU BEST』でメジャー・デビュー。山頂を目指して歩き続ける人の背中を押す同作の収録曲“YAMABIKO”が全国のラジオで大量オンエアされたこともあり、同作が一躍話題に。今年3月にはセカンド・アルバム『NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.4』をリリースし、若者への痛烈なメッセージを込めた“大人の言うことを聞け”など、これまで以上にあるがままの自分を力強く表現した。熱がこもったリリックと語りかけるようなフロウを交えた歌声に魂を揺さぶられてほしい。 *酒井

2017年作『NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.4』収録曲“大人の言うことを聞け”

 

ラスト・トレイン

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フランス東部の街、ベルフォールで開催されるヨーロッパ最大規模の音楽フェス〈ユーロケンヌ〉。サマソニとも交流を続ける同フェスの推薦バンドとして、今年のサマソニ出演を決めたのが、このラスト・トレインだ。母国フランスを拠点に精力的な活動を続ける4人組で、ラウドなギター・サウンドに重心の低いリズム・セクションを重ねたオルナタティヴ・ロックを鳴らす。ブルージーなコード進行にフラストレーションや沈痛な想いを託しつつも、どこか耽美なデカダンスを漂わせているのは、お国柄によるものか。フェニックス、ジャスティスと仏きっての人気アクトが並ぶこの日、彼らもチェックしてのスリー・カードがオススメ! *田中

2017年作『Wrathering』収録曲“Fire”

 

Rei

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今年は〈フジロック〉〈RISING SUN ROCK FESTIVAL〉にも出演と、引く手あまたのギタリスト/シンガー・ソングライター。4歳よりクラシック・ギターを始め、クラシックやロック、ブルースなど多種多様な音楽に影響を受けてきた彼女が探究し続けているのは、ジャンルを超越した自分だけの音楽。自身がリスペクトするペトロールズの長岡亮介との共同プロデュースで制作した2014年のファースト・ミニ・アルバム『BLU』が話題となり、翌年2月にリリースした同作の全国流通盤でさらにその名を広めた。今年7月にはMUSIC BOOKが付属した4作目のミニ・アルバム『CRY』をリリース。つい先日には、〈サマソニ〉とパートナーシップを結ぶフランスの音楽フェス〈ユーロケンヌ〉にも出演したばかり。フランス人をも魅了した、その卓抜なギター・テクニックが、幕張のオーディエンスも釘付けにすること間違いなし! *酒井

2017年のミニ作『CRY』収録曲“Tumblin

 

Sunrise In My Attache Case
(opening act supported by Red Bull Studios Tokyo )

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Red Bull主催のバンド・コンテスト〈Red Bull Live on the Road 2016〉で首位を獲得した奈良発のロック・バンドが〈GARDEN STAGE〉のトップ・バッターに登場! Kazuya(ヴォーカル)を中心にバンクーバーにて始動した4人組は、〈イナズマロックフェス〉をはじめ今夏数々のフェスに出演を予定している注目株だ。リード曲“The Wall”がRed BullのキャンペーンCMに使用された最新シングル『The Wall』では、彼らのルーツの一部であるミシェル・ブランチやジェイソン・ムラーズ、ジャック・ジョンソンらを咀嚼したオーガニックなサーフ・ロックを堂々と披露。欧米のメインストリーム級のポップさとダイナミズムを持ち合わせたサウンドを、潮風の吹く最高のロケーションで体感できる〈GARDEN STAGE〉でのパフォーマンスには、初見の人も間違いなく心躍るはず! *高見

2017年のシングル『The Wall』収録曲“The Wall”

 


〈SUMMER SONIC 2017〉
【東京公演】
2017年8月19日(土)、20日(日)千葉・ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ
開場/開演:9:00/11:00
〈GARDEN STAGE〉ラインナップ
19日(土)
フアナ・モリーナ special guest YOSHIE NAKANO(EGO-WRAPPIN’)/佐野元春 & THE COYOTE BAND/在日ファンク/ミスター・ジュークス/Nulbaruch/NakamueaEmi/ラスト・トレイン/Rei/ Sunrise In My Attache Caseopening act supported by Red Bull Studios Tokyo
20日(日)
トレヴァー・ホーン・バンド/EGO-WRAPPIN’/ホイットニー/ポンド/fox capture plan/WONK/CRCK/LCKS
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