〈ファンクの帝王〉として語り継がれているジェイムズ・ブラウン。彼が残した功績は大きく、2024年には1970年の未発表曲“We Got To Change”がリリースされたことも記憶に新しい。最近では60年代中盤に大ヒットした“I Got You (I Feel Good)”がサントリーのCMソングに起用されるなど、その楽曲は今なお人々を魅了し続けている。
そんなジェイムズ・ブラウンの系譜を受け継ぎながら、〈新しい時代のディープファンクバンド〉を標榜するのが、在日ファンクだ。
2007年、SAKEROCKのトロンボーン奏者である浜野謙太を中心に結成された在日ファンクは2014年にメジャーデビュー。幾度かのメンバーチェンジを経て、現在の7人体制となっている。そんな在日ファンクが、2025年4月27日(日)にビルボードライブ横浜のステージに登場する。
昨年10月に東京で開催した初のビルボードライブ公演では鈴木雅之をゲストに迎え、演奏面はもちろんのこと、ムーンウォーク的な動きなど見事なパフォーマンスを披露。それからわずか半年、今度は横浜の地でファンクの熱狂を巻き起こす。
このあと正午より、『在日ファンク at Billboard Live YOKOHAMA 2025』の一般発売が開始になります!
— 在日ファンク (@ZAINICHI_FUNK) March 13, 2025
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動画は昨年のビルボードライブ東京での「或いは」です。 pic.twitter.com/ghtS2qtMwX
さて、在日ファンクの代表曲といえば、まずは“爆弾こわい”が挙げられるだろう。冒頭から終始繰り返される〈爆弾こわい〉のフレーズにより多大なインパクトを残すが、聴く人の身体を片っ端から揺らしにかかってくるメロディも秀逸だ。
どこを切り取っても強烈な楽曲だが、特に注目したいのは全てを支えるドラムだろう。MVなどを見ているとドラマーの永田真毅はほとんど表情を変えずに淡々と叩いているが、16分のスネアを左手のみで叩くという恐ろしくテクニカルな手法を見せつけているのだ。座席によっては手元が見えにくいかもしれないが、ライブで披露された際にはそのビートの心地よさをぜひ全身で体感してほしい。
また、ライブに臨むにあたり最新曲の“バイプレイヤー”もチェックしておきたい。〈脇役〉を意味する〈バイプレイヤー〉を冠した楽曲は、ゆったりとしたテンポで歌われるミディアムナンバー。〈君にはなれない僕は/引き受けるよ〉〈見えなくても/ここにいるって伝えたつもり〉という歌詞は、アーティストとリスナーの関係を表しているかのようだ。
主役は大事な存在だが、脇役なしに主役は成り立たない。今回のライブも在日ファンクと観客、きっと双方がかけがえのない存在であることを確かめる大切な時間となるはずだ。
他にもアップテンポなキラーチューン“きず”、コールアンドレスポンスならぬ〈京都アンドレスポンス〉で盛り上がり必至な“京都”、振り付けが楽しい“おすし”など、ライブで見たい(聴きたい)曲はたくさんある。ちなみに、浜野が出演するNHK Eテレ「えいごであそぼ Meets the World」内の新コーナーのために書き下ろしたという新曲“Oops!”についても披露を期待したいところだ。
浜野はかねてよりビルボードライブでの公演がモチベーションになっていたそうで、2回目となる今回は前回以上に気合いを入れているに違いない。こちらもしっかりと準備して横浜へと足を運びたい。
ちなみに、トロンボーンのジェントル久保田が率いるビッグバンドGentle Forest Jazz Bandも、4月24日(木)に大阪、5月16日(金)に東京でビルボードライブ公演を控えている。バンド結成20年の軌跡をたどる特別なプログラムとなっているそうなので、こちらも合わせてチェックしてもらいたい。
LIVE INFORMATION
在日ファンク at Billboard Live YOKOHAMA 2025
2025年4月27日(日)ビルボードライブ横浜
1stステージ
開場/開演:14:00/15:00
2ndステージ
開場/開演:17:00/18:00
https://www.billboard-live.com/yokohama/show?event_id=ev-20567
■チケット料金 ※飲食代金別
DXシート カウンター:7,600円
S指定席:7,600円
R指定席:6,500円
カジュアル センターシート:7,100円(1ドリンク付)
カジュアル サイドシート:6,000円(1ドリンク付)
※本公演はClub BBL会員、および一般販売をWEB受付のみ実施いたします
※法人会員は電話にてご予約承ります
■メンバー
浜野謙太(ボーカル)
村上啓太(ベース)
永田真毅(ドラムス)
ジェントル久保田(トロンボーン)
村上基(トランペット)
橋本剛秀(サックス)
小金丸慧(ギター)