初っ端から期待を裏切らんくだらなさがサイコーなイントロで幕を開ける、新メンバーにDJオショウを迎えて初のフル・アルバム。メジャーを離れてのリリースだが、その士気が下がることはもちろんなし。TwiGY、呂布カルマとの威風堂々としたベース・チューン“超越”は、〈上り詰めるてっぺんまで〉のラインに違わぬ仕上がりがライヴ映え確実。熟女ネタの“MILF”や、XVIDEOSを肴にした“卒業”など、一見いい曲風のトラックやタイトルをブチ壊す彼ららしさも楽しく、映画主題歌ともなった“Miss PenPen”でも、客演した女優・伊藤沙莉によるアウトロのやけくそ気味なつぶやきが本音かとすら(笑)。さらに、イントロに輪をかけたすべり知らずのスキット群はもはや彼らに欠かせぬものとなったよう。DJオショウのハマりすぎなスキット要員ぶりに、その加入の意味を知る(ホントか?)。かと思えば、YOSHIのソロ“L.A.S.D.”から、SUGAR SOUL & JESSE客演の“ONE”へと至るキレイな締めもハマった一作だ。