COLUMN

餓鬼レンジャー 『KIDS RETURN』

火ノ国から時代を賑わせてきたガキどもが、アラフォーチルドレン(?)としてついに完全復活! 9年ぶりに届けられた濃厚な渾身のアルバム……その名も『KIDS RETURN』!! 

餓鬼レンジャー 『KIDS RETURN』

 キ、キ、キ、キッズ・リタ~ン!! キタ~~~ンとデカい声で叫んでおきたくなるような気分なんです。餓鬼レンジャーが、ついに7年ぶりのオリジナル・アルバムを完成させてくれました。もちろん、昨年リリースされた新曲2曲入りのベスト盤『Weapon G』はある種の飢えを速攻で埋めてくれるものではありましたし、その後も配信シングル/EPのリリースはあったんですけど、いまにして思えばあれは前戯みたいなものだったんです。そうやって焦らしに焦らした餓鬼どもが、ここにきてフル勃起したアルバムを届けてくれるというんだから、キタのかイクのかわからなくなっちゃう。〈タワレボ〉でスタートした「餓鬼レンジャー ポチョムキンのTube Reality」を観ながら悶々としていたアナタも、餓鬼レン処女のアナタも、これは注目せざるを得ないって感じです。感度は良好なんです。

餓鬼レンジャー KIDS RETURN plusGROUND(2014)

 今回のアルバムはその名も『KIDS RETURN』。まず注目なのはCherry Brownをフィーチャーした“Good Feeling”。飄々とした振る舞いで旧来のナードハードコアという分類を無効にしているCherryだけに、そういったスタンスの先達となる餓鬼レンとの相性がバッチリなのは言うまでもないでしょうね。また、そんな餓鬼ならではのスタンスを時流に合わせる形で具体化したのが、福岡アイドル・グループとして知られるLinQ熊本っ娘を〈くまもと女子戦隊〉として賑やかに招集した“YOKA YOKA BABY”。配信先行で出ていたアッパーなダンス・トラックですが、アルバムでは〈MEGA MOCCOS ver.〉としてリミックス。言い忘れましたけど、デジタル先行で出ていたトラックもリミックスや別ヴァージョンになっていることからも3人の並々ならぬ気合いが感じられるんじゃないでしょうか。例えば、もともとRYO the SKYWALKERを迎えていた“STRONG ISLAND”には新たにSKY-HISHINGO★西成をフィーチャー。それぞれタイプの違う4者のコラボというだけでもアツい出来映えだし、久々にYOSHIとSHINGOのULTRA NANIWATICなコラボが聴けるという意味でも興味深いんです。

【参考動画】餓鬼レンジャーの2014年作 “YOKA YOKA BABY”

 

 さらにナニワ繋がりでいうと……“TACO DANCE”のリミックスには関西レゲエの雄・KENTY GROSSが登場。ひたすらにジリジリと夏を盛り上げようとするパーティー・ヴァイブス満点な合体に、聴いてるだけで汗だくになっちゃう。他にもベスト盤で披露されていた男らしい“まずは空手チョップ”と助平な名曲“SHORT PANTS”も全体のトーンに合わせてアッパーにリミックス……と大MANZOKUな内容になっています。

 ゲストの話しかしてないみたいだけど、この顔ぶれからわかるヴァラエティーの広さが、餓鬼レンジャーという素敵なオトコたちの魅力そのもに直結してるってことは、言わなくてもわかるんじゃないかしら。ちょうど出るjannbebirdのアルバムにもポチョムキンとYOSHIは参加していたし、ここからまた勢力的にガンガン動いてくれることは間違いないはず……あたしたち……もう終わっちゃったのかな? バ~カ、まだ入れてもいねえよ!!

 

▼関連作品

左から、餓鬼レンジャーの2013年のベスト盤『Weapon G』(plusGROUND)、Cherry Brownの2013年作『ESCAPISM』(HOOD SOUND/plusGROUND)、LinQの2014年作『AWAKE』(ワーナー)、RYO the SKYWALKERのベスト盤『BEST2』(RIDDIM ZONE)、SKY-HIの2014年作『TRICKSTER』(avex trax)、SHINGO★西成の2013年作『おかげさまです。』(昭和レコード)、KENTY GROSSの2013年作『THE GROSS』(KAERU STUDIO)、jannbebirdのファースト・アルバム『Eternal Sunshine』(jannbebird)

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