チャンス・ザ・ラッパー擁するセイヴマネー・クルーの創設者、ヴィック・メンサが満を持してのデビュー・アルバムをロック・ネイションよりリリース。〈自叙伝〉を意味するタイトル通り全編に渡って内省的な色合いが濃く、時にそれはメランコリックな方向に振れすぎるきらいがあるものの、こうしたアルバムのトーンがキッズ・ディース・デイズ時代から続くヴィックのロックな体質と抜群の相性を示しているのも確か。ウィーザーをフィーチャーした“Homewrecker”やソウル・ウィリアムスが参加した“Wings”など、どこまでも〈エモい〉作品集ではある。制作は計9曲を手掛けるノーIDのほか、ファレル・ウィリアムズ、DJダヒ、オンマス・キース、ドリームらが担当している。