ここ数年は各々が精力的なソロ活動を展開しているクール・キッズより、チャック・イングリッシュが初のソロ作をデヴィッド・シーテック(TVオン・ザ・レディオ)のフェデラル・プリズムからリリース。グループの『When Fish Ride Bicycles』で開花したキュートなポップセンスはさらなる成熟を迎え、クローメオと共にブギーに挑んだ“Legs”、歌も交えたチャンス・ザ・ラッパーの好演が光るジャズ・ロック調の大作“Glam”など、共同制作を担うマイク・アインジガー(インキュバス)の助力もあって音楽的レンジも格段に広くなった。ヴィック・メンサらとマイクを繋ぐポッセ・カット“Money Clip”もドープ。この成果がクール・キッズ3年ぶりの新作『Shark Week』にどんな形で反映されるのか、実に楽しみ。