ディーン・ブラントとインガ・コープランドの異能ユニットが久々に始動……と思いきや、両者の声明によると2人はもう在籍しておらず、『One Nation』(2011年)以降の音源はすべてフェイクなのだとか。そんな設定(?)も含めて相変わらず掴みどころのない摩訶不思議な暗黒エクスペリメンタル・サウンド。幻想的な雰囲気のトラックが多く、この不穏さも世相と相まってしっくりくる。まごうことなき現代のトリップ・ミュージック。
ハイプ・ウィリアムス 『Rainbow Edition』 世相的にもしっくり、不穏な暗黒実験サウンド
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