多作なディーン・ブラントから『Black Metal』の7年ぶりの続編が到着。銃社会の引き起こした事件やBLMについて歌ったりもしているが、実際そのままのメッセージ性があるかと言われればわからない。スモーキーで幻覚を見ているかのような揺らめくサウンドは、彼の存在をよりいっそうミステリアスな空気で包み込む。前作を踏襲する真っ黒いバックに〈2〉という文字を刻んだジャケはドクター・ドレー『2001』のオマージュだろう。