2017年は『マインド・ゲーム』『四畳半神話体系』の湯浅政明の劇場公開アニメーションが2本も公開された凄い年! 『夜は短し歩けよ乙女』も素晴らしかったが、初のオリジナル長編である本作は、アヌシー国際映画祭で最高賞を受賞! 少年と音楽を愛する人魚の物語と、湯浅作品としてはこれまでで一番「普通」な映画なように見えるが、そこは天才湯浅! ときに美しく、ときにバカバカしく、ときにはたった数秒で涙腺決壊させるマジックが炸裂。主題歌“ヘタクソな歌うたいのバラッド”が示唆的なラスト。どんな変化球でも、心持ちは驚くほどまっすぐだ。これも湯浅作品である。
湯浅政明 「夜明け告げるルーのうた」 海外映画祭で最高賞! 天才監督による、音楽愛する人魚と少年の物語
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映画/映像