オーケストラと共に紡がれる和田薫コンサートシリーズが早くも第3弾!
純音楽、オーケストラにこだわり数多の名アニメ音楽を生み出してきた作曲家:和田薫。彼がプロデュースするコンサート企画〈アニメ・オーケストラシリーズ〉の第3弾がまもなく開催される。これは和田薫自身が音楽を手がけたアニメ作品の楽曲を中心に生のオーケストラで体験できるコンサートシリーズである。第1弾では「犬夜叉」、第2弾では「金田一少年の事件簿」に加え岩﨑琢「文豪ストレイドッグス」とのコラボを取り上げ、いずれも大きな反響を呼んだ。
そして気になる今回のテーマは、「プリンセスチュチュ」と「銀河英雄伝説」。劇伴だけではなくクラシック音楽が極めて重要に活用された2作品に注目するという、本シリーズの印象とは一線を画すプログラムではないだろうか。
第1部「プリンセスチュチュ」は2002年放送のバレエをモチーフにした作品。登場キャラクターごとに楽曲を割り当てられており、クラシック音楽が単なるBGMを超えて物語演出の中核を担っているというのが特徴だ。和田薫作曲“アバン”を幕開けに、主人公と作品全体を象徴する“くるみ割り人形”や、前半「卵の章」で印象的だった“シェヘラザード”、バレエ音楽の金字塔“白鳥の湖”など多彩な演目が揃う。
続く第2部はSF叙事詩の金字塔「銀河英雄伝説」。1988年から2000年まで続いた劇場版・OVAによる一連のシリーズは今なお熱狂的なファンを持つ。劇場版第1作「わが征くは星の大海」の冒頭から圧倒的インパクトを残す“マーラー:交響曲第3番”や、星間戦シーンを彩る“ドヴォルザーク:新世界より”“ラヴェル:ボレロ”などが選曲されている。加えて作中の名シーン「キルヒアイスの死」をラインハルト役の堀川りょう、キルヒアイス役の広中雅志(声のみの出演)と共に“ブルックナー:交響曲第7番”でシーン再現を行うという豪華な演目にも注目だ。
東京公演の演奏を担うのはパシフィックフィルハーモニア東京。指揮者には栗田博文を迎える。さらにプリンセスチュチュ役:加藤奈々絵や猫先生役:松本保典、「銀河英雄伝説」のラインハルト役:堀川りょうらアニメに携わった豪華声優・制作陣もゲスト出演予定。またキービジュアルとして描き下ろされたイラストは「プリンセスチュチュ」原案・キャラクターデザインを手掛けた伊藤郁子が担当。ヴァイオリンを奏でるラインハルトが実ににくい! 様々な話題性を持ったこのコンサート体験、ぜひ期待していただきたい。
LIVE INFORMATION
アニメ・オーケストラシリーズ Vol.3
〈アニメ meets クラシック プリンセスチュチュ × 銀河英雄伝説〉
2025年8月15日(金)東京オペラシティ コンサートホール
開場/開演:17:30/18:30
■出演
和田薫(企画・MC)
栗田博文(指揮)
パシフィックフィルハーモニア東京[東京公演]
■ゲスト
加藤奈々絵『プリンセスチュチュ』プリンセスチュチュ役
松本保典『プリンセスチュチュ』猫先生役
堀川りょう『銀河英雄伝説』ラインハルト役
広中雅志『銀河英雄伝説』キルヒアイス役 ※声のみの出演
佐藤順一『プリンセスチュチュ』総監督