その前評判の高さから正式デビュー前にもかかわらず、XXL誌の2017年度〈Freshman Class〉に選出、ファッション面でもGQ誌から〈Leader Of A Youth Style〉との評価を受けるなど、群雄割拠のマンブル・ラップ勢のなかでも頭ひとつ抜け出ている感のあるプレイボーイ・カーティ。そんな彼の初のミックステープが4月の配信リリースから半年を経てようやくフィジカル化。すでにミリオン・ヒットを達成しているシングル“Magnolia”など、トラップの流れを汲みながらもクラウド・ラップ/アンビエント・ラップ的な感覚を持ち合わせた浮遊感のあるサウンド・プロダクションが実に新鮮。ヒット・ボーイやハリー・フラウドの向こうを張って最多の6曲を手掛けるピエール・ボーンの手腕が光る。