音楽通を熱くさせた今春の話題作がLPのみでフィジカル化。故郷ヒューストンへの思いを背景に、スティーヴィー・ワンダーやサン・ラーらの実験性とローラ・ニーロ的な孤高感を放ちながら短尺曲を繋いだ流れは、インタールードの集合体とでも言うべきソランジュならではのミュージカル・アート。シャソール、タイラー・ザ・クリエイター、ドリーム、プレイボーイ・カルティらの参加にも気付かないほどの我流ぶりに舌を巻く。