映像で見る彼らのライヴからは想像できないようなスペイシーな空間を創出しながら強力無比な音が放出される。第一弾に比べて音の塊の濃度、ソロの熟練度は格段に上がっている。米国ではすでに知られた実力だが、マリア・シュナイダーと斯界一を争う実力まで来ていたとは驚きだ。ギル・エヴァンスによって確立された〈自由なビッグバンド〉の路線を引き継ぎ発展させて来たバンドの中でも出色の自由度とソロのレベルの高さ、音楽性の柔らかさでシュナイダーに迫っていた。さらに世界最高のトロンボーン奏者、コンラッド・ハーウィグも参加、頭差でマリアを抜いた(!?)かもしれない。