拠点カナダでは音楽賞を受賞し、日本でもすでにいくつかの媒体で特集されている話題作が国内CD化。この才能とにかく凄い。エレクトロニックなビートとパーカッションが織り成すポリリズムを親指ピアノ、ギター、シンセ、ヴォーカル等による音のレイヤーが巻き起こす至福のサイケデリアが包み込み、さらにフランス語やリンガラ語など多様な言語による独特のグルーヴと相まってフューチャリスティックなトランス感を生み出す。前作は個性的ながらカテゴライズ出来そうだったが、本作のルンバ・コンゴレースやルンバ・ロックといった母国コンゴ民主共和国の音楽まで取り入れたサウンドは形容不可。その想像力計り知れず。