異端にして王道。70年代から2000年までを駆け抜けたイギリスきってのポップミュージックバンド、XTC。グループの頭脳にしてリーダーでもあるアンディ・パートリッジが78年発売の“This Is Pop?”から2006年のソロ作“Rainbeau Melt”までの代表曲など、その当時の制作背景や心象、バンド内の力学などにも触れながら総括するインタヴュー集だ。思った通り、この人はヒネクレ者だが、そこには確信犯としての意識があり、非常に知的な戦略家だと思う。しかしそれがとても〈ポップ〉に感じられるのが凄いところ。改めてデビュー作から全部を聴き直す良い機会になりました。旧譜と共にどうぞ。楽しさ倍増ですから。