ソロ・デビューから1年。3月にファースト・アルバム『ラピスラズリ』を発表したばかりのアイドリング!!!9号こと横山ルリカから、ニュー・シングル“瞬間 Diamond”が到着! 作品を重ねるごとにシンガーとしての秘められたポテンシャルを花開かせてきた彼女だけに、間髪入れずにその〈つづき〉を見せていただけるとは、何とも嬉しい限り!

横山ルリカ 瞬間Diamond ビクター(2014)

  「いままでのシングル──“Walk My Way”“Your Voice, My Life”“メガラバ”は、最初に曲を聴かせていただいたときにイメージがわかりやすかったというか、歌うのは難しそうだけど、どういうふうに歌えば良いかっていうのが掴みやすい曲だったんです。でも、今回の“瞬間 Diamond”は、ここからこうなって次はそこの音に行く?っていう、想像してなかった展開があったり、メロディーラインを覚えるのが大変でした。なので、レコーディングでは丁寧に歌いすぎちゃって、最初のうちは〈勢いがない〉ってすごく言われました」。

 とはいえ、持ち前の向上心と努力によって、楽曲に求められる元気と痛快さを見事封じ込めたルーリー。彼女はまたしても進化した姿をここに見せてくれたのだ……ということで、それ以外のカップリング曲についても触れておこう。まずはドライヴィンなロック・ナンバー“One in a million”。

  「最初に仮歌をいただいたときは、ロックな感じでライヴでも盛り上がりそうな曲だなって思ったので、さわやかな“瞬間 Diamond”とは対照的に、情熱的な感じで歌おうかなって思ったんです。でも、これはさらっと歌ったほうがイイよって言われて、アップテンポだから強く歌えば良いっていうものではないんだなってことを学びました。ハモリもいっぱいあって、レコーディングには時間がかかりましたが、そのぶん達成感がすごくある曲ですね」。

 そしてもう一曲が“初めての恋”。郷愁を誘うメロディアスなポップ・チューンに仕立てられたこの曲は、『ラピスラズリ』のラストを飾っていた“Re-Start”に続き、彼女にとって2作目となる自作詞のナンバー。今回の3曲のなかで、ある意味もっともトピカルなこの曲は、サビのファルセットがZOKKONポイント!

  「歌詞って、自分が思っていることを書くっていうのが第一にあると思うんですけど、やはり共感してもらえないとっていうのがあるので、自分の実体験というよりは、世間の人はどうなんだろうなっていう想像から始めて、友達から聞いた話とかを参考にしてみたり、年齢設定は特にせずに、フレッシュさとファンタジーとワクワク感を詰め込んだ〈オンナのコ〉っていう感じのものを書いてみました。恋って人生において大きな割合を占めてるんだろうなって、想像では思うので、仕事がほとんどを占めてるいまの私が書いた詞はどうなんだろう?っていう不安もあるんですけど、もっともっと歳を重ねて、いろんな人と出会って、いろんな話を聞いていろんなものを見て、また違った恋愛の歌も書いてみたいなって思ってます」。

 というわけで、頼もしく幕を開けた〈第2章〉。ルーリーの意気込みや如何に?

 「生バンドでライヴをやってみたいなっていうのは目標としてありますね。アイドリング!!!でやったことがあって、そのときのことが忘れられないぐらい嬉しかったんです。同じ曲でも普段聴き慣れた感じとは全然違うし、ホント〈歌ってる〉っていう気分にさせられるので、今度はソロでやってみたいです!」。