10年ぶりのソロ作となった『Americana』(2017年)の続編が登場。演奏は引き続きジェイホークスが担当し、音響を活かした厚みのあるオルタナ・カントリーを聴かせてくれる。レイ自身による書き下ろし曲に加え、キンクス“Oklahoma U.S.A.”(71年)などセルフ・カヴァーもいくつか収録することで、米国に憧れ続けた彼の音楽的な旅路を辿れるような構成になっているのが素晴らしい。じっくり味わいたい濃厚な一枚だ。