活動休止前に届いたセルフ・タイトル作。悲鳴と渇望が入り混じる轟音ギターも、心の機微を描く美しい旋律も、すべてはメッセージを本気で伝えるために存在しているのだと確信できる一枚に。特に己に向けて咆吼する“イツカの戦争”や、聴き手に語り掛ける“ユートピアの生活費”は歌詞と音が今まで以上に密に結び付いていて、一つの完成形を感じさせる。でも、これで終わりにしてほしくない。それでも世界は続くのだから。