2017年に68歳で亡くなった遅咲きのソウルマンによる未アルバム化シングルや未発表音源をまとめた遺作。専属プロデューサーのトーマス・ブレネック率いるメナハン・ストリート・バンドやゴスペル・クイーンズのダップトーン周辺が関与したレトロなソウルをJB系の荒々しいスクリーミング・ヴォイスで歌う作法は最期まで一貫していた。ニール・ヤング曲や本人になりきったロドリゲス曲の苦味迸るカヴァーも上々。