メロディー・メイカーとしての一面を凝縮 ジャンルを超えるオリジナル・ソング・アルバム
世界中に多くのファンを持ち、ミュージシャンからの信頼も厚いTOKUは“日本唯一のヴォーカリスト&フリューゲルホーン・プレイヤー”だ。そして、秀逸なソングライターでもある。その部分を全面フィーチャーした新作がこの度完成。これまで作詞・作曲を手掛けた、若しくはいずれかを書いた厳選楽曲及び未発表音源、さらに、自己名義アルバム以外でコラボした曲も織り交ぜたラインナップで、言うなれば、TOKUのオリジナル曲だけで綴った贅沢な初のベスト盤。
「2000年発売のデビュー作から自作曲を収録していますが、いつしか結構な曲数が溜まっていたんです。ですから、かき集めたのではなく削ぎ落とす作業になりました。それでも17曲、パンパンに入っています」
ジャズを軸にジャンルを超えたサウンドを存分に味わえる1枚であり、何より、聴きやすさの中にアカデミック且つクリエイティヴな要素が盛り込まれているTOKUならではの音楽を心ゆくまで堪能出来る内容で、聴き手の中には“これも作曲したのか”と彼がメロディー・メイカーであることを再認識する人もいるだろう。共演ミュージシャンも実にカラフルで豪華だ。楽曲秘話も盛り込んだセルフ・ライナーノーツ付きのアルバムを手にしたら是非、パーソネルも丁寧にチェックして欲しい。
ところで、『オリジナル・ソングブック』は蔵出しとなる音源3曲をお披露目する良い機会にもなった。
「録音した時からいつか世に出したいと話していました。そのタイミングが今だったんだなと。例えば、EXILEのATSUSHI君とデュエットした《アゲイン》は、ソロ・ヴァージョンも録っていたんですよ。今回は両方を聴いていただけます。インスト曲《マンディ・ミッドナイト》は2002年に書いた作品で、ライヴでは何度もやっていたものの、形に残すのは初めてなので本当に嬉しいです。そういえば、この曲をマスタリングしている際、演奏の一部をSNSにアップしたら、最新曲だと勘違いしたN.Y.在住のミュージシャンから称賛のコメントが続々と届きまして、あれには感激しましたね。15年以上前の曲がアメリカの音楽家たちに響いたんですから!」
今回、かつての音源を改めて聞き返したことで“変らないマインドや、逆に現在の自分では出せない声&出来ないプレイ”にも再会したと語るTOKU。その上で、決定しているリリース記念ツアーでは、今の感性を大切にしたパフォーマンスを行なうと言い切った。
「最近、演奏していない曲が大半なので、久々に聴けると喜んでくださる人もいるんじゃないかな。僕も新鮮な気持ちで臨みますので、一緒に楽しみましょう」
LIVE INFORMATION
TOKU「ORIGINAL SONGBOOK」Release Live Tour 2019
2019年2月25日(月)19:00・21:30開演 (入れ替え制)大阪 Mr.Kelly’s
2019年2月26日(火)17:00・20:00開演 (入れ替え制)奈良 Cento LIVE
2019年2月27日(水)19:30開演 兵庫 POCHI
2019年2月28日(木)19:15開演 京都 セレクテッド・ラポー
2019年3月1日(金)19:00開演 鳥取 JAZZ 居酒屋みね
2019年3月2日(土)19:00開演 山口 Billie
2019年5月9日(木)18:30・21:30開演(予定)Billboard LIVE OSAKA
2019年5月23日(木)18:30・21:15開演(予定)NAGOYA Blue Note