タワーレコードが新しい時代に、音楽エンターテイメントを通して新しいワクワクを創り出し提案していく新プロジェクト〈TOWER ACADEMY(タワーアカデミー)〉。その初回となる講座が4月6日(土)に行われます。今回は〈音楽を題材とした映画〉の音楽面に焦点を当てて、アカデミックに解説していくシリーズ講座の第一弾。アカデミー賞4部門を受賞した「ボヘミアン・ラプソディ」を採り上げます!
多くの人に感動を与えたこの映画は、イギリスのバンド、クイーンのヴォーカリスト、フレディ・マーキュリーの半生を描いたもの。彼らが大活躍していたその当時を知る人たちだけでなく、この映画を通じて初めて彼らの音楽に触れた人たちにも熱狂的に受け入れられています。クイーンは、映画にも描かれているような派手な佇まいやエポックメイキングな言動に注目されがちではありますが、作品はアルバム毎にさまざまなチャレンジのもとに作られており、多くのヒット曲があるからこそ成り立つベスト盤のみでなぞるには、とてももったいないバンドです!
今回の講座は映画とリンクしつつも、この唯一無二のバンドの作品を少し深く解説し、その魅力をより理解することによって、もっと彼らの繰り拡げる音楽の世界を楽しんでほしいという想いから企画したもの。リリースされたあとは時空を越えてどの世代にも届いていくのが音楽の良さではありますが、その時代に過ごした人たちだからこそ語れる実体験に則した興奮/音楽的な特徴を、タワーアカデミーらしい解説陣が語ります。
今回開催の〈Part.1〉ではファースト・アルバム〈戦慄の王女〉(73年)からサード・アルバム『Sheer Heart Attack』(74年)までに焦点をあて、映画とリンクしながら解説。〈1st Session(昼の部)〉に登壇の音楽評論家・大貫憲章氏は、この3枚のなかではファーストがいちばん好きと話しています。クイーンのデビュー当時に実体験した、ある意味運命的なエピソード、当時「イギリスの音楽が大好きだった」という大貫氏のリアルタイムでの時代感などを中心に解説いただく予定です。
〈2nd Session(夜の部)〉では、クイーンのトリビュート・バンド、QUEENESSのヴォーカル、フレディ・エトウ氏に加え、フレディ・マーキュリーをこよなく愛するサンプラザ中野くん氏を迎えて、レコーディングされた音源とライヴ・パフォーマンスでの違いに焦点を当てる予定。楽曲“Killer Queen”のハーモニーの成り立ちなどをピアノ演奏などを加えながら解説していきます。
貴重な解説と共に、会場となる音楽の友ホール(東京・神楽坂)の音響の良さを最大限に生かし、高品質の音源をハイスペックなオーディオで楽しむことができる当講座。ぜひこの機会にご参加ください。
講座詳細
TOWER ACADEMY〈音楽・映画連動講座 第1回「ボヘミアン・ラプソディPart.I」〉
開催日:2019年4月6日(土)
時間:1st Session 13:00–15:00/2nd Session 17:00-19:00
解説者:大貫憲章(1st Session)/フレディ・エトウ(QUEENESS、2nd Session)、サンプラザ中野くん(2nd Session)
MC:矢口清治
場所:音楽の友ホール(東京都新宿区神楽坂6-30)
チケット代:各Sessionともに3,000円(税込)
大貫憲章
71年大学在学時から音楽評論家としてキャリアをスタート、当時無名のクイーンを日本にいち早く紹介したり、セックス・ピストルズ、クラッシュなどのロンドン・パンクを現地取材するなど、時代の節目節目でのキーを握る。
フレディ・エトウ
80年に米国留学した際、クイーンのライヴを観たことがきっかけとなり、クイーンのトリビュート・バンドの結成を決意。最初に結成したKweenでは、大規模ライヴホール中心に国内各地でライヴを重ねるほか、3度のロンドン・ツアーを実施。英国BBC、米国MTV等にも出演。これらの活動は、ブライアン・メイの目に留まり、直接に激励の手紙を受け取っている。2008年11月に、バンドとの方向性の違いから、Kweenを脱退し、新たなメンバーと共にクイーン・トリビュートバンド、Freddie Eto & Queenessを結成。
サンプラザ中野くん
84年に爆風スランプのヴォーカルとしてデビュー。パワフルで奥深いサウンドにユニークで斬新なパフォーマンスが話題を呼び、若者を中心に圧倒的支持を得る。88年“Runner”の爆発的ヒットにより、更に幅広いファンを獲得。15周年を迎えた99年4月に爆風スランプは活動休止宣言。その後は、〈サンプラザ中野〉として〈歌手〉〈健康〉〈株〉を中心に、執筆など幅広い活動をスタートさせる。2008年1月からは〈サンプラザ中野くん〉と名前をリニューアルし活動している。