[緊急ワイド]1984年の音楽アルバム
豊作じゃない年なんてないけれど、それでもやはり物事に始まりや節目があるのだとしたら、それはきっとこの年だったね!と思えるような84年の音楽を紹介していきましょう。そして、40周年を生き延びて私たちにいま発見されてくれる作品に改めてコングラチュレーションを!

 40年前なんて生まれてなかったからわかんないんですよ~(嘘)と思いながらも、もしさまざまな環境の変化によって世に出た年も何もかもがフラットになるのだとしたら、84年の音楽も2024年の音楽も、いま出会ったあなたにとっては現在の音楽になります。今回はボスの名盤40年に合わせて、記念リイシューがあったものなどを優先しつつ、その後の時代の波に埋もれることなく折々の現在に選ばれ続けてきた作品を順不同でざっくり紹介してみましょう!


 

あの人もこの人もデビュー40周年

 物事の数え方はいろいろなので、一口に40周年といっても結成/デビュー/メジャー・デビュー/ソロ・デビューなど区切りはいろいろあります。純粋に84年に結成とされているのはDEAD END、ハロウィン、ファイン・ヤング・カニバルズ、ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロック、オフスプリング、SA、怒髪天、ニューロティカ、DER ZIBET、ZIGGY、オルケスタ・デ・ラ・ルス、ピチカート・ファイヴ、ザ・ファントムギフト、サウンドガーデン、マントロニクス、セパルトゥラ、ジーザス&メリー・チェイン……と錚々たる面々。

 他にもデビュー年でいうと、バングルズやREBECCA、爆風スランプ、菊池桃子といった方々が最近も周年記念タイトルを届けてくれています。そこで推薦したいのが、ジョージ・マイケルのソロ・デビュー40周年。ん?と思う人もいそうですが、ワム!の『Make It Big』に収録されてシングル化もされた大名曲“Careless Whisper”はジョージのソロ名義なのです。ちょっと反則か……とも思いつつ、2008年のMSG公演でのパフォーマンスも含む形で40周年記念シングルが登場するので、そちらもぜひチェックを!

10月18日にリイシューされるジョージ・マイケルの84年のシングル“Careless Whisper”(Epic/Sony CG)