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JariBu Afrobeat Arkestra――アフロビートの可能性に〈挑戦〉し続ける8人組。大地を揺るがすグルーヴは、オーディエンスをたちまちのうちにロックする!

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JariBu Afrobeat Arkestra――アフロビートの可能性に〈挑戦〉し続ける8人組。大地を揺るがすグルーヴは、オーディエンスをたちまちのうちにロックする!

 ナイジェリアの伝説的アーティスト、フェラ・クティが西アフリカの大衆音楽であるハイライフジャズファンクのエッセンスを採り入れ、60年代末にそのサウンド・スタイルを確立。90年代以降に再評価され、近年も世界各国からフェラの魂を継承するバンドが続々と登場中……などという説明すらも必要ないほどに、さまざまな音楽/リスナーへと浸透しつつあるアフロビート。ここ日本でもそのスタイルを独自に消化吸収したバンドが増加中だが、なかでも熱いライヴ・パフォーマンスで人気を集めているのがJariBu Afrobeat Arkestraだ。このたび届けられた新作『JARIBU』は、彼らにとって3枚目となるフル・アルバム。2011年のファースト・アルバム『MEDIACRACY』はドイツトランプからもリリースされたが、今回の『JARIBU』も同レーベルより世界に向けて発信される。

JariBu Afrobeat Arkestra JARIBU Soul Garden(2014)

 JariBu Afrobeat Arkestraが突き進むのはアフロビートの王道路線だ。『JARIBU』の収録曲も5分を超える長尺曲がほとんど。分厚いホーン・アレンジ、野生動物のようにしなやかなリズム隊、昂揚感を煽るコーラス&MCといったアフロビートの基本スタイルを踏襲している。それでいてフレッシュな聴き心地を与えてくれるのは、彼らの卓越した演奏技術によるところが大きいだろう。9分に渡って疾走し続ける冒頭の“Devil Pts 1&2”やビシバシとブレイクがキマる怒濤の終曲“BOMB”のようなアップテンポの楽曲はもちろん、“KEW”や“Witness”のようなゆったりとしたグルーヴのなかにもアフロビートならではの心地良さが詰まっている。そもそもバンド名の〈JariBu〉とはスワヒリ語で〈挑戦する〉という意味。その言葉をタイトルに掲げているということは、本作も彼らにとっての〈挑戦〉であることを意味しているはず。フェラ・クティやその息子/仲間たちが切り拓いたアフロビートの可能性をどのように継承していくのか。本作はそんな問いに対するひとつの回答とも言えそうだ。

 とはいえ、彼らの本当の底力が発揮されるのはやはりライヴ。今回出演が決まった〈FUJI ROCK FESTIVAL〉には5年ぶりの出演となるが、女性メンバーたちによる華のあるパフォーマンスと大地を揺るがすグルーヴでさまざまなイヴェントをロックしてきた彼らだけに、〈フジロック〉のステージでもオーディエンスを圧倒するに違いない。挑戦し続ける現在進行形のアフロビート・バンドの熱演を見逃すな。

 

 

▼関連作品

左から、JariBu Afrobeat Arkestraの2011年作『MEDIACRACY』(OCTAVE)、2012年作『No More Patient』(Soul Garden/OCTAVE)、JariBu Afrobeat Arkestraが参加したCOMA-CHIの2012年作『GOLDEN SOURCE』(VYBE)
※ジャケットをクリックするとTOWER RECORDS ONLINEにジャンプ

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