フランスを拠点に活動しているディオティマ弦楽四重奏団は、パリとリヨンの国立音楽院で優秀な成績を修めた4人で1996年に創設されました。ブーレーズ、ラッヘルマン、細川俊夫などの現代作曲家と関わりを持ち、同時代の作品を積極的に取り上げてきた彼らが、バルトークの弦楽四重奏曲全集をリリース(2018年収録)。持ち前の卓越したテクニックと鋭い洞察力を活かすにはまさにうってつけの作品で、バルトークの多彩な音楽表現を細かなところまで妥協なく再現しているような演奏です。20世紀を代表するバルトークの弦楽四重奏曲を改めて素晴らしいものだと思わせる非常に完成度の高い全集となっています。