ルーマニア出身のピアニスト、ルシアン・バンが盟友のマット・マネリ、そして英国を代表するサックス奏者、ジョン・サーマンを迎え祖国ルーマニアが生んだ偉大な作曲家で民俗音楽研究家でもあるバルトークが採集した〈ルーマニアの民俗音楽〉を演奏。面子もテーマもECM的であり、実際ルシアンとマットのデュオでECMからトランシルバニアでの実況盤のリリース歴はあるものの本作はサニーサイドから。サニーサイドでは2016年作でも彼の地のトラッドを取り上げており、それは静寂よりもラフさを求めてのことなのかもしれない。紐解かれた土地の記憶を三者が再び織りなす様が魂を直に揺さぶる。
ルシアン・バン、ジョン・サーマン&マット・マネリ(Lucian Ban, John Surman & Mat Maner)『Transylvanian Folk Songs - The Béla Bartók Field Recordings』バルトークが採集したルーマニア民俗音楽に新たな命を吹き込む
ジャンル
ジャズ
LUCIAN BAN , JOHN SURMAN , MAT MANER
『Transylvanian Folk Songs - The Bela Bartok Field Recording』