トーキング・ヘッズの『リメイン・イン・ライト』のカヴァーで話題を呼んだ、アフロ・ポップの女王が早くも新作を発表。今作はサルサの女帝セリア・クルスのトリビュート。前作に引き続きのトニー・アレンや地元ベナンのブラスバンドにミシェル・ンデゲオチェロやシャバカ・ハッチングス率いるサンズ・オブ・ケメットという刺激的なメンバーを迎えている。アフリカをルーツに持つ音楽をアフリカから再料理する明確なコンセプトは前作に通じる。アンジェリークの音楽がサルサなどの影響を受けて成立していった背景もあり、アフリカ音楽の遺伝子が還流し続けること、その素晴らしさを説いているようだ。