ナイジェリア南方の都市、父の故郷であるエキティを冠したロンドンっ子レケによるプロジェクトの作品がクラムド・ディスクから。幼い頃よりロンドンとナイジェリアを行き来してきた彼だからこそなせる、自らのルーツと、双方のクラブ・シーンの歴史、その融合を体現した刺激的な音である。UKのクラブシーンは言わばベースミュージックの歴史、ドラムンベース、グライム、UKファンキーなど、洗練と粗野が入り混じる質感の性急なビート。そこに乗っかっていくフェラ・クティの影響下のグルーヴとアジは、どこか懐かしくも感じる手触りのビートを新しくグイグイと新しいものへと昇華していく説得力だ。